また、教室を出て……
ふと、気づく。
「オオサカは……、一体何処へ……?」
次の講習までは…、まだ時間がある。
よくよく考えてみれば、私だって早く来過ぎたというのに…
オオサカはどうして、こんなに早く学校へ……?
「…………。」
ここで立ち止まっては…いられない。
ついさっきまで…一緒に笑い合っていたじゃない。
私が呼び出された時だってー……
彼女はいつもみたいに冗談を飛ばしていたわ。
きっと、このことは…
既に噂になって。
オオサカの耳にも届いているに違いない。
貴方は今……どんな顔をしてる?
私は拳を握りしめて。
誰もいない廊下の先を…じっと見つめる。
何か事情を知っているのなら、彼女が黙っているとは思えない。
きっと学校のどこかに……
まだ、いるはず。
ならば…、いざオオサカの元に……!
――と、
一歩踏み出した所で……。
「……一歩?」
何者かに、肩を掴まれる。
「………どこに行くの?」
振り返ったそこには……、
心配そうな、長南殿の顔。
「放送で呼び出されてたって?もしかして、写真のことで…?」
「…長南殿も…見たのですね。」
「いや、俺は次の講習からだし、学校にはさっき着いたばっかりだから……。だけど…。ホラ、写メが送られて来て…。」
長南殿は携帯を操作すると……
その画面を、私の前につき出した。
黒板に貼り出されたものを撮影したからか……。
その画像は…少し、ぼやけていたけれど。
明かに………
あの、写真……。
「……。便利な世の中になったものですね。その場にいないとて、一瞬にして情報が手に入るのですから……。」
「……馬鹿だな、何で…こんな写真撮られてんだよ。てか…、いつ誰が見ているか分からないあの状況で二人きりになるなんて…。」
「…………。」
「……やっぱり…、マズいことになった?先生からは何て…?ニシハルは……」
「…心配には及びません。」
この人は…
きっと私を助けようとする。
先生方にお任せするのだから、後は…他の人を巻き込んでややこしいことにはしてはいけない。


