衝撃の……
一撃。
「私達の仲を…ご存知な先生も多いハズです。ここで過ごした高校時代からの…付き合いですから。だから、彼はあくまでも教師として…、彼女に同情したまで。三船さんは仁志先生を庇う為に…嘘をついた。太田さんは三船さんを守る為に…嘘に加担した。私はハルの味方なので…、どれが真実かは…小松先生にはもうわかりますよね。」
魔女は彼に腕を絡めたまま、小松先生に……訴えかける。
「……そういうことです。だから処分を受けるのは僕ひとりで…十分なんです。三船は一切悪くありません。…枝里、心配かけて悪かったな。」
枝…里……?
小松先生の前で、
私の前で……
彼女を名前で呼ぶなんて。
いつから…?
いつから二人は…ヨリを戻してたの……?
なら……
彼が私にしてくれたことは。
紺野先生が言う通り……
同情――
「……。いい大人が揃いも揃って……。生徒の前で何をしているのですか。」
「すみません。誤解を解かなくてはと思って……。」
ニシハルが小松先生に…頭を下げる。
「……僕の責任です。生徒達に非はありませんので…そこだけは、信じて下さい。」
「………。頭を上げて。貴方の気持ちはよくわかった。でも…、もう少し詳しい事情を聞きたいわ。仁志先生、紺野先生。どうぞ経緯を詳しくお話し下さい。……三船さん達は…、講習に戻りなさい。事情によってはまた来てもらうことになるけど……。」
「………はい。」
無力というのは……
まさにこういうこと。
結局私のしたことは……
先生にとって、何も役になど…立たない。
「…失礼します。」
莉奈ちゃんと高津くんと、一礼して……。
職員室のドアに手を掛ける。
………と、
「……三船。」
ニシハルの手が……
それを制した。
「…先生……?」
「シッ。……三船…、いいか。」
彼が私の耳元で……囁く。
「……?」
「……お前の近くにいる奴に……気をつけろ。」
「……え…?それは、どういう…」
ニシハルは…固い表情のまま。
「…………。」


