恋はいっぽから!







「………?アンタがそんな頭してるから妙に注目されてる気ィせえへん?」



教室の近くまでやって来ると……、


オオサカは落ち着かない様子で、辺りを見渡し始めた。





「………?」



そう言われてみると、確かにさっきから……


人に見られてる気がする。




「ニャルビッシュより人気が出るやもしれないわね。」



「……。わからん返しをするなアホ。」



「ですから……、マイブームの樽美酒さんが、かの有名なニャンチ〇ウワールド放送〇に出た時のキャラのことですよ。」



「アンタいくつ?」



「……18です。」


「なんでさっきから幼児番組語るんよ?」



「主婦の口コミこそ、情報源になる世の中ですから…チェックは怠れませぬ。」



「………。アンタは幼児でもなけりゃあ主婦でもないのに…不思議なやっちゃ。てか、ソレをいつ見てるのかがギモンやな。また…ニシハルにバカにされんで~?」





「……望むところだわ☆」








いつもと変わらぬ軽快な言葉のやりとり。



心地のいい彼女独特の語り口。





朝から……テンションは上がるに上がっていたのに。




その、小さな幸せは……









脆くも、崩れ去ってしまうだなんて。




誰が……予想できただろう。