「…水を被って正解だわ。おかげで…暑さを凌げる。」
目の前に手の平を翳して……
宿敵、太陽を睨みつける。
「…………。サンサンサン、太陽の………光。」
はて、
どこかで聞いたことのあるフレーズね。
……と、そんなことを思いつつ……
また、道の先へと視線を移す。
「………あ。逃げ水。」
近くにあったはずの水たまりが……
いつの間にか、遥か前方へと動いていた。
「……待て、コラ。」
少し早足で追い掛けて。
『ひょいっ』
また、追い掛けて……
『ひょいっ』。
逃げて、
逃げて、
逃げて……………。
「………。捕まえられないものね。」
(注:当たり前です)


