恋はいっぽから!





「………。なんか、しみじみ…アンタと出会えたことに感謝したいわ。」



「………!」



「自分を理解して好いてくれて、真っ直ぐにぶつけてくれる女子なんて…いなかったから。私、突っ走る傾向あるねんな。だから…ついていけん、て、離れる友達も少なくない。けどアンタは根気強く傍にいてくれるやろ?どう突っ込んでも言葉は返ってくるし、ウマは合うし。」



「…ボケもツッコミもタ〇アンドト〇さんから学びましたから。コンビ愛です。」
(注:いっぽの憧れの一番は今でも彼らです。)



「………。その小ボケのキレもハンパないわな。ちゅーか、なんて言うん?もっと早く知り合えれば良かったと思うし、これから離れるかと思うと…心細い。」



「……?何故『離れる』と?」



「二人全くバラバラの進路。ウチらにこの先交わる道は…ないやろ。」



「………!」



「……卒業…したない。」



「……そうか…そうですよね。」



「………。最近…実感する。周りが受験一色で、それぞれに目指すものが別で、いつまでも…こうしていられないんだなって。」



「……オオサカ……。」








私……



わかっているようでわかっていませんでした。



今、こうしてクラスの皆さんと楽しく過ごしていて、オオサカがいつも傍にいて。



それがさも当たり前に続くと……思っていたわ。



でも……、


そうじゃない。



オオサカも、莉奈ちゃんや高津くんも、長南殿も。


私の大好きな人達が。


みんな……



離れ離れになってしまうのね。







卒業するってことは、必然的に、そう………、


あの人とも。











ガラリと教室の前方の扉が開いて……




「休憩はもー終わり。早く席につけよー?」




……彼が、プリントを抱えてやって来る。




「…………。そんなの…、嫌ですッ!!」



思わず。



机の上を叩いて……私は、立ち上がる。






「ア?(イラッ)……。そんなに嫌なら、講習出てもらわなくていいけど。」




イラついた顔で、彼こと…ニシハルが、私を睨みつけた。






「…え、いや、違っ…。これはあの…その……」




「………何?」