親父の体調の経過は…良好。 一回目の抗がん剤投与も…無事に終えて。 準決勝で勝ったその日に…… 朗報が入る。 『肺に映る影が消えた』……と。 決勝を翌日に控えて、思わぬ朗報に浮き立つ俺は…… 真っ先に、その話を枝里へと伝えた。 「よかったね、ハル!」 今まで遠慮していたのか、思わず抱き着いて喜ぶ彼女を…… この時初めて、愛しいと思えた。 本当、『今更』だけど……。