5月の末……。
叔母に呼び出された俺は、練習疲れしたその体を無理矢理起こして……
病院へと向かった。
病室に入ろうとしたところを、看護師に…止められる。
聞けば、数日前に病室が変わった…とのこと。
看護師に移動先を聞き出し、名前を頼りに…その病室を探す。
「……あった。」
一番の角部屋。
『二岡 日義(ハルヨシ)』と記された…部屋。
病室のドアを開けると……。
親父はやっぱり……寝ていた。
「さっきまで起きていたんだけどね。」…と、叔母が笑う。
「少し外で話しましょう。」
彼女は、ベッド脇のカーテンを静かに閉めると……、
俺を連れて、ロビーへと…向かっていった。


