恋はいっぽから!

授業終わりの鐘が鳴り…、




私はようやく…、



我に返る。






真っ白な解答欄。





「プリント集めまーす。」



高津くんの声に…、




後ろの方から、それらが集められる。





「……はい。」




前の席の莉奈ちゃんに手渡した所で……。





「………えっ?」




彼女が…振り返る。




「……えっ?」




私も…後方へ振り返る。



が……、




「…そんなボケはいらない。」



ぐりん、と顔を戻された。





「…アンタ…、寝てたの?」



「……いいえ。」



「…わからなかっただけ?ってか、そんなに難しかった?」




「……いいえ。」




「……じゃあ…、何よ?」






「……何かしらね、本当。ささやかな……反抗…?」




「………?」




「…違った、ささやかな……アピールかしら。」




「……ちょっ…、いっぽ?どうした?」




莉奈ちゃんは……



支離滅裂な事を言う私にオロオロして。



右から、左から、覗きこむようにして……




何度も、私を見つめた。