「………とにかく…、今は休んでなさい。悪いけど、もし風邪とか他の生徒に移す訳にもいかないから…今日はここに居てもらうわ。職員が交替で顔出すから…心配しないでね。」
「……ハイ、わかりました。」
私は布団をかぶったまま…静かに答える。
「……あ。あと……。」
「……はい?」
「ここまであなたを運んで来たのは、ハルだから。」
「………!」
「それだけ。じゃあ、また後で来るから。」
「……はい。」
襖が閉まる音がして……、
私はようやくそこで、顔をだした。
ぼうっと……天井にある染みのようなものを眺めて……、
それから、記憶の回路を…辿っていく。
…と言っても、気を失っていたのだから、信憑性などないのだけど。
だけど……
確かに、聞こえた気がしたんだ。
『三船……!』
ニシハルが私を呼ぶ……
低い声。


