恋はいっぽから!






英語、


物理と講習を受け終えて……。




いよいよ、2日目のリフレッシュイベント『プチ登山』の時間が…やってきた。











息の詰まるような時間から解放されたかのように……



外へ出た生徒達は、大きくのびをしたり、深呼吸をしたり……。


外の新鮮な空気を、爽やかな風を……

それぞれに堪能していた。



昼前の空には、太陽があふれんばかりの光を放ち、
見上げたそこには、空一面に飛び交うトンボの姿……。




私はくるくると人差し指を回して……



花にとまるトンボに接近すると。



「………捕ったど~!!」
(注:よゐ〇の濱口さんをイメージしてください)


あっさりと……捕獲。






「……。まるで小学生ね。…可愛い。」




「…………。」



よりにもよって、そんな姿を紺野先生に見られてしまい……。



一気にテンションはガタ落ち。


……が、こんなことでは落ち込まないのがNEW三船一歩!




「……ええ。私達、まだ若いですから。先生方も仕事とはいえ登山はキツイですよね。…ご苦労様です☆」



あくまでも、山ガールらしく爽やかにお返ししてみると、



「アラ。お気遣いありがとう。私達一番若手なのになぁ~…。今の台詞、そのまま仁志くんにも伝えておくわね。」




「………。しょ、承知しました。」




結局、地雷を…踏んでしまいましたとさ。

チャンチャン♪







「…おおっ…、一歩、ちょっとこっちに来いよ。」


落ち込む私を連れ出してくれたのは…長南殿。


引きずられるようにしてやってきたその目の前で。



カラカラ……♪


と、鐘の音が鳴る。



「………!ここは…!」



長南殿が鳴らしたのは……『幸せの鐘』。



「…三船一歩が幸せになりますよーに!」



彼はパンパンっと2回手を叩いて……

合掌する。




「…紺野の色気にも勝る魅力が一歩にはある。若者をナメてもらっては困るよなあ。ついでに…一歩が俺の魅力に気づいてくれますように、っと…。」



「長南殿……。」


なんて…優しい人なのでしょう。


「…願うのはタダだろ?お前も願っとけ。」


「……ハイ!」



カラカラ…♪

パンっパンっ……


『……先生がいつか振り向いてくれますように…。』



ありがとう、

長南殿……。