この日は、朝イチから数学の講習がスタート。
理系コースを選んだ私は、勿論、この講習へと参加する。
「…………。」
なぜ理系かって?
それは…、先生と、少しでも一緒にいたいという……不純な動機。
周りを見ると、意外にも……女子生徒の姿が多い。
「こりゃあ半分くらいあの男目当てちゅーわけかい。」
隣りに座るオオサカがそう指摘するように…、
休憩時間には、彼の周りにはひとだかりができていた。
「……そういえばアンタ、数学苦手ゆーてたのに全然解けとるやん。あたってもスラスラ答えるし…。」
「ええ。必死に勉強しましたから。」
…昨夜も、数学ばかり勉強していたわ。
「なー、じゃあこの問題、どうやって証明したらえーの。さっきからずっとやってるけどちっともピンと来ーへん。」
「………。これですか、…これはですね……。」
オオサカの問題集としばし睨めっこして…
ひとつひとつ、証明する道筋を紐といていく。
「……ふんふん…、なんほど…。ほんなら、このXは……」
私たちは真剣に、討論を繰り返し……
最後には、
「…あ。わかった!なるほど~……。いっぽ、アンタの説明めっちゃわかり易くてえーな!」
スラスラとシャープペンを走らせたオオサカが…それを机に置くと。
キラキラと……目を輝かせた。
「…へぇ~、俺にも教えて。」
「わ、私でよければ…。」
様子を見ていて長南殿が…次に教えをこう。
「なにナニ~?」
人気者の長南殿につられて……ひとり、ふたりと次第に、その人数が増え……。
休憩時間のはずなのに、いつの間にやら…生徒の皆さんを前に、私はホワイドボードへと数字を書き連ね……
「『いつかできる』って?そんなの気づいてからじゃあ遅いのです。私のように数学に苦手意識を持っている方はこの夏が…勝負時。いつやるの?『今でしょ!!』……な~んて、ね☆」
(注:憧れの某予備校講師·林〇先生になってみました)
諸君に、名言を贈る。
ミフネハイスクールでも開講しようかしら……?
塾生の一番後方の席には、いつの間にやら…ニシハルの姿。
プカプカと煙草をふかしちゃっていますが?


