恋はいっぽから!





ガチャガチャと締まるドアのノブを必死に動かす莉奈ちゃん。



「開かないよ、高津ぅ!」



人はパニックになると…単純なことにも気づけないものなのね。



「…………。三船、もういいだろ~?そんくらいにしとけ。」




……おや…?


突然冷静になった…高津くん。




「え……?い、いっぽ?」



半泣きの莉奈ちゃんが、恐る恐る…振り返る。







「……。ゴメン、本物は曲で気づいた。お前がフォークダンスしたがってたって泰人から聞いてたしな。」



長南殿ったら…、おしゃべりね。




「…でも…、なるほど。わかっててもこれは相当怖いわ。みんなに口コミで伝えておくから…、三船も長丁場、頑張れよ!」



「……ええ、ハイ。あの…、高津くん、莉奈ちゃん。実は…お願いがあるのですが……。」





私は二人にコソコソッと耳打ちすると。



3人顔を合わせて……




ニヤリと笑った。





そうデス。


やはり……言いだしっぺの彼に萌えてもらわねば…、この格好をした意味がないものね。






名前づけて、


「三船貞子の怨念、浄化作戦」…、




発動…………!!!!