「ふぅ~…、あんなに泣いたんだもの、涙はもう枯れすすきね☆…うまい、私!」
教室に入る頃には、もうだいぶ落ち着いて……
大きく深呼吸してから、扉を…開く。
「オハヨウゴザイマス!」
一瞬……教室が静まって。
次の瞬間には…笑いの渦が沸き起こる。
「……アンタほんまに一歩?!なんや自分随分イメチェンしたなぁ。」
オオサカの屈託ない笑顔と。
「たん〇ぽの白鳥みたいだな。じゃー俺川島やる?」
長南殿の機転で、
「………。ウケていただけて本望です。」
躊躇うことなく……入室することができた。
ホッとする…自分がいる。
今日この場所で…、私は嫌でもあの人に会わなければならない。
悲観的になっている姿など…見せたくないのだ。
「一歩、後で話が……。」
長南殿がそっと耳打ちしてきたけれど、
「今日は…そっとしておいて下さい。」
そう伝えるに……留まった。
私には…しなければならないことがある。
まずは、ニシハルが望むように……
今日からしっかりとケジメをつけて、『先生』と『生徒』の関係に戻ること。
あと…もう一つ。
長南殿…、私は貴方に…伝えなければならないことが…あるのです。


