「なに…?ノートって。」
高津くんの言葉に、ハッと我に返る。
「……す、数学…。余りにもわからなかったから…、仁志先生に、聞きに行ったことがあったの。」
「…ふ~ん。そんなことしてたんだ。」
「…………。」
上手く……
ごまかせた……?
「……そろそろ予鈴が鳴るわ。急ぎましょう!!」
納得いかない顔つきの高津くんの手を掴むと……、
「……あら?熱でもある?」
顔が……、
真っ赤!!
「……あるわけないじゃん。」
高津くんはその手をキュッと握り返して……、
私を引っ張るようにして、足早に歩いていった。


