「おお……ッ!ミミズク発見…☆」
おはようございます、皆様。
三船 一歩、18歳。
生まれ変わって……
ミミズクになった模様です☆
「……って、久則。朝から失礼なことをいわないでくださる?」
「いやいや、その腫れた瞼…!まさに梟科に属す生物……!」
「…………。」
乙女心のわからぬ男よのぅ……。
こんなんだから、婆さまに逃げられたのね。
「トモヨ(※)に……同情するわ。」
※祖母の名です。
昨日……、
私、三船一歩は…、先生に振られてしまいました。
一晩中枕を濡らし、出来上がったNEWフェイス。
どうりで目が開かないハズ。
洗面所で顔を洗い、ふと鏡を見ると…
見事に腫れ上がった瞼……。
「……なるほど、これは久則が惚れる訳だわ。」
鏡に映った私は、写真で見た祖母に…うりふたつ。
「………。トモヨも…気持ちが冷めたのかしら。」
昨日…、先生に言われた言葉を思い出す。
「………フン、ぶすっ面め。」
カチ~ン☆
前言撤回。
きっと…、嫌われてしまったのね。
大きく息を吸って……、
ゆっくりと……吐く。
それを何回か繰り返すと、両頬をパンパンっとたたいて。
「母上。ちとお願いがあるのですが。」
洗濯物を干す母上の元へと……
走って行った。