恋はいっぽから!






「……ええ。きっと…そうなるわね。」



「奴はその度に目を瞑らなくちゃいけない。」



「…………。」



「三船は担任になって嬉しいかもしれないけどさ、あっちにとっては…面倒が増えるだけ。きっと、アンタが暴走しようものなら…抑えつけるだろうな。勿論、教師の立場として。……アンタはちゃんと使い分けられるの?『生徒』と『恋人』の立場。」



「……為せば成る、為さねば成らぬ何事も。成らぬは人の…為さぬなりけり。…只今より、『上杉いっぽ』になりまする。」

(注:上杉鷹山にございます)


「じゃあ…その小手調べ。デート…、決定ね。今あいつにメールしてやるよ。」






長南殿はそう言って……、


慣れた手つきで私の携帯を操作する。




「………ヨシ、そーしん!」


「え。今なんて送っ…」



「『今日長南殿とデートして参ります』。」



「……………。」



「アンタなら、100%この文面だろ?」



「エスパーですか、貴方は。」



「だから。俺にはわかるの!アンタのことが。」



「…………。」



「業務命令遂行日は今日。顧問に見つかる前に学校を出る!…わかった?『家政婦のミフネ』さん。」



「…………。承知しました。」