私はそのまま席につくけれど。
先生の言葉が……頭を駆け巡る。
確かにアレは……
妬いてくれたのかもしれない。
もしかしたら長南殿との噂は…、
もう…耳に入ってる?
「……………。」
胸元をギュッと握りしめて……。
ある決断を下す。
大丈夫……。
私はまだ、愛されているんだわ。
「……………あっっ!!」
私は窓の外を…指さす。
クラスメイトの視線は一気に…そちらへと移される。
今のうちに……、と。
瞬時にカーディガンを脱いで……
腕でアソコを隠しながら、長南殿の元へ。
「…?いっぽ!何か外におるんか?」
オオサカや他の方が首を傾げる中で……、
「……すみません。何でもありませんでした。」
長南殿の机の上に、脱いだそれを置いた。
「あれ、三船?脱いで大丈夫?」
席へと戻ってきた長南殿が…首をかしげた。
「………さすがにちょっと暑くて……。」
苦し紛れの言い訳をすると……。
ガバッと再び……頭から何かを被せられた。
「……?」
視界は真っ暗闇。
その間に……
何やら、胸元が…スカスカ。
「………?!」
大きな手が…
私のブレザーのボタンを外している。
…と、
ようやく頭が穴から脱出!
「…………。」
目の前にいる長南殿は、脱がせたブレザーを差し出すと……
にっこりと笑う。
「ソレ(ジャージ)の方が薄手だしいいでしょ?」
「…………。」
カーディガンを脱いだ意味がないわ。
よりにもよって…
ますます密着度の高いジャージに早着替え!
親切なこの行為を無下にすることなどもちろん出来ず……、
「……かたじけない。」
礼を言うにとどまる。
長南殿は何やら満足そうだけれど、私は…顔を上げることはできない。
如何せん、ニシハルの視線が怖くて…。
「……あれ?これ……。」


