恋はいっぽから!






「タラッタラッラッ♪タラッタラ~♪」




「……。」




「タラッタラッタ♪タラッタラ~♪」



「………。」



「タッタ♪タッタ♪タッタッタ~、タラタラッタララララ、ラッタッタ~…♪」




「…………。」





「…………。先生。何をしてらっしゃるんですか?次のお相手は…貴方ですよ?(ニヤリ…)」





「…………。いいの?俺に相手させて。」



「……エ。」



「彼氏ヤキモチ妬くんじゃない?」



「……いえ。そんな心の狭い方ではないわ。」



「あーそー。言っとくけど俺、そんな中2みたいな手の繋ぎ方なんて…しないよ?」




「…………??!」




ニシハルは私の背後に回りこむと…しっかりと手を握って。



「長南。女の扱い方はこーしてやるもんだ。」



それから、指と指を…絡ませる。








「…他の男の物…、着てんじゃねーよ。」





耳元で囁かれたその声に……



全身にゾクリと…何かがほとばしる。








「……ちょっ…、ちょっと待ったぁあ~!!」




途端に、オオサカが彼を突き飛ばす!




「こンの…セクハラ教師がっ!」



よろけたニシハルは…余裕の笑顔。




「は?こんなのただのスキンシップじゃん。」



「アンタがやるとそうは見えんわ!それに…、いっぽ、アンタも彼氏の前で何してんねん!」




「…………。」



アラ…?なんだかややこしいわ。






「まあまあ、大境。そんなに怒るなって。…三船、あれだろ?7月の勉強合宿の親睦行事を……考えてくれたんだよな。」



「え。」




「いいかもな、こーゆードキドキするのも。なんか、懐かしい。」




「…………。」







彼はそれから……、

私の頭を二、三度優しく叩いて。






「……俺も生徒だったらよかったな。」




「……え…?」



にこっと微笑んだ。



その後はまるで何事もなかったかのように…、





教卓へと…向かって行ったのだった。