恋はいっぽから!











どんより。


どんより………。









「…………。コラ、なんなん?これ。なぜ教室の中まで暗雲立ち込めてるの?…てか、アンタかいっ?!」





どんより……



ハッ!!



「…あら。いつの間にやら教室に…!」




「いやいや、だいぶそちら(教室の片隅)で座りこんでいますが…?」



「そうでしたか。そうとはつゆしらず…。」




タイムスリップ…?



私…、今朝はどうやって学校まで歩いてきたのかしら。



校門の辺りで…ニシハルは見つけた?



「…………。」




思い出せないわ。







「まあまあ、こういう時は……、スカッとしいや?」



オオサカはそう言って…。




私の手に、ペットボトルのジンジャーエールを手渡してきた。



「……友情が身にしみるわ。」




彼女のさりげない気遣いに感激しながら……




蓋を開ける。




…………と、




「ぶしゅっ」




勢いよく中身が…飛び出してきた!




「炭酸が目に染みるわ!!」




オオサカよ……、さっきの感動を返して欲しいわ!







「……これで目ェ覚めたやん。渡す前に思い切り振ってやったぜぃ?ワ〇ルドだろう?」




「……。ええ……。確かに開眼しましたし、貴方はワイルドやもしれません。……ですが!!」




私はベトベトになった手で、気の抜けたソレを…勢いよく飲み干した。



すっかり炭酸が抜けて…、そう、これぞまさに……!!


「………そう、今はワイルドよりも……マイルドです!」




「……は?」



オオサカが…首を捻る。




「…ようわからんけど、後は彼氏に慰めてもらい?」



「………!」




オオサカに「彼氏」と呼ばれたその人は…。




何やら笑いを堪えて、私を見ていた。









「オハヨ~、三船。じゃあまず顔洗いに行こうか?」



「……オハヨウゴザイマス。…御意にございます。」