恋はいっぽから!







「……?何かしら…これは。」



長方形の、派手な色の箱…。









「馬鹿。しまっておけ。」




途端に、長南殿が私の手からソレを奪うと……




直ぐさま、鞄の中へと押し込めた。





「………?なんですかッ、突然…。」



「バッ…、お前、これは……!」






長南殿は私の顔をぐるんと横に向けると……



耳元で、ごにょごにょと呟いた。







「…………!!!」

(注:何を言われたのかはご想像にお任せいたします)





「……噂はあったけど…、アンタらやっぱりそーゆー仲だったん?」



「…………は?」





オオサカの言葉を皮切りに……



みんながニヤニヤと私達に詰め寄って来た。





「……で?どっちから?!そういやバレンタインで長南チョコ貰ってたな。あれがキッカケ?」


「や。その前から仲いーよ!」




憶測がどんどんエスカレートしていく中で……




「あんな下着つけられたらいくらお前でも我慢できねーよな!ソレの出番じゃん?」


そんな発言が飛び出したとき……、






「……俺からだよ!ちなみにそーゆーことは…一切してない。」




長南殿が……口を開いた。



「…長南殿?」


「しっ。そういうことにした方がいい。まずはこの場を逃れることだけ考えろ。…相手がバレたら…さすがにマズイ。」




再び…耳打ち。







すると……、





「気が利くっちゅーか、お節介な友達やなぁ。人には人のペースがあるのに……。」





オオサカが納得したかのように、うんうんと頷く。



「ま、頑張りやー?お二人さん。」




私と長南殿の肩を叩いて、ニカっと笑う。





「なんだよ、水くさいなぁ…。長い片想いだとばかり思ってたよ、俺は。良かったなぁ、泰人!」



「……おうよ。」








………おや……?




「三船さん。うちらもそっと見守るからね。」




………おやおや………?





「そうしてもらえると有り難い。な?一歩。」




どうやら……


本当に丸くおさまっている…?