『スカッ』……。
その手が…宙を切る。
「……??長南殿……?」
「……どうして、あの場でわざわざ…メールする必要があったのかな?」
「……え?」
「急ぎの用事…?」
「…………。」
「…リスクの高いことするのは…アンタの趣味?」
「…………!あの…、まさか、携帯の中なんて…見てないですよね。」
「見られちゃ困る?」
「イエ……、そんなことは。」
「………。見たよ、メール。」
「…………!!」
「………。嘘だけど。」
「………え。」
「顔に出過ぎ。そんなんじゃあ……バレるよ。」
「………。」
長南殿は……、まさか、気づいて……?
「……まあ、俺の言う通りにしとけば大丈夫。」
「……!ほ、本当ですか?」
「おう。おおごとになってコンビ解散なんて嫌だしな。」
…やはり!既に知っているのですね。
「…ハイ、それはこちらとて…!」
「ましてや今度は担任だろ?軽率な行動は控えた方がいい。」
「………。」
「てか、既にやらかしてそうだな。」
「………!!」
え……、エスパー!
長南殿は……、エスパーなの?!
「…つか、変な顔してるけど…、もしやニシハルと何かあった?」
「……。先生の…昔の恋人が、近くにいたんです。」
「………で?」
「…全然知らなくて…、教えてももらえなくて…。なのに、二人は平然として会っているんです。私の知らない所で…。仕方ないことなのかもしれません。でも…、私はこんなドレドロとした感情のまま…二人に会わす顔はありません。思い切り罵ってしまいそうで……。」
「……。それって、養護の紺野だろ。」
「……エスパー…!!」
「いやいや、あれだけ一緒にいるとこ目撃してりゃあそりゃ誰でもそう思うって。」
「そんなに…一緒にいるのですか!」
「…え。いや……。でもそういや…前に部活で怪我して保健室に行った時も…アイツいたっけ。何してたんだと思ってたけど……、納得。」
「…………!ナニをしていたのでしょう……。」


