そわそわと落ち着かない中で……、
教頭のマイクが、他の教師に渡る。
教員達がずらりとステージの前に並び……。
教師紹介のスタート。
一番人気の教師が不在……。
2年、3年の生徒が黙っているはずもなく……。
次第に波紋が広がっていく。
ニ学年の担当教員の紹介が終わった所で……
「…おだまりッ!!!」
マイクを持ったお局の……
ひと声!!
キーン………と耳が痛む。
もちろん、声はピタリと止んで…
お局先生はドヤ顔。
「……三学年学年主任の小松クニ子でございます。3年生諸君、弛みすぎてはいませんか?ただ今から紹介する教員一同、アナタ達をビシバシと指導していくつもりなので…。覚悟してついて来るように。」
お局様……、
私はそれ所じゃあありませんの。
こうしちゃあいられないわ。
私は忍ばせていた携帯をポケットから取り出して。
クラスメイトを盾に……
メールを打ちはじめる。
送信相手は……
ニシハル。
『先生、なぜ始業式に』
ここまで文字を打った所で……
「…3年7組担任の、新見聡子です。よろしくお願いします。」
新見先生の声に……
手を止め、ふと…、顔を上げる。
「…なお、7組には副担任として……。」
お局先生が、マイクを奪って。
「…………。」
……溜めて…。
「…………………。」
…溜めて…。
「……仁志日陽先生に入ってもらいます。」
一瞬みんなが黙りこんで……。
それから。
体育館が……揺れた。
「……に、ニシハルが……?」
意外過ぎる展開に……
私のアタマはついていかない。
歓喜の声をあげる生徒達の中で、腑に落ちないかおしている者が……
三名。
一人は……、私。
だって私のクラスの副担になるんだったら教えてくれてもいいじゃない。
別に誰に言おうだなんてないのに……。


