恋はいっぽから!






始業式は教頭の進行の下……、滞りなく進められた。




理事長が簡単に挨拶を済ませると……、



校長は昨年の生徒達の活躍を讃えながら…ダラダラと長話。




座って話を聞く生徒たちの中には、コウベを垂れる者もいる。




ええ、もちろん私も…。





おおあくびをしながら、夢と現実を行ったりきたり。





「校長の話、退屈やわー。」



隣り座る女子が、そっと耳打ちしてきた。




「ええ。とっても。」









本日10回目ともなる欠伸をしながら……



体育館の脇に、視線を移す。




二列に並ぶ教員達も……



時計をチラチラ。

どうやら苛立ちを隠せずにいるようだ。






さて。


短気な彼はどうしているか、と……




私は『彼』を探すけれど……。





「…………?」



ニシハルの姿は……ない。







朝一番に会ったのに…?




始業式に出ないなんてこと……




あるかしら。