「………な、何事?!」
突然開いた教室の扉……。
入ってきた先生が…
目をまんまるくして、私を見つめる。
「…………。」
この先生は……、確か、
新見先生。
少しふくよかな体型。
おっとりとした性格。
やわらかい笑顔を浮かべる……
女の先生。
「……さとちゃん!」
長南殿が、先生に駆け寄る。
「………。さとちゃん?」
「…泰……、いや、長南くん。随分と賑やかにしてたわね。なにしてたの~?」
無邪気に微笑みかけてくる先生に、生徒一同がほわわ~ん……。
「ああ!さとちゃんに話したことなかったっけ。この人…、三船一歩っつーんだけどこいつとお笑いステージを少々。」
「……。長南くんが女の子と…?」
新見先生が、ちらりと私の顔を見る。
「……お、お初にございます!わたくし三船一歩、長南殿の相方を務めております!」
私がガバリと頭を下げると……。
「……おおっ…、早速ご挨拶か~?」
何故か殿方殿が…冷やかしてくる。
「…まあ!そうなの?よろしくね、三船さん!」
そして……。
妙に友好的に握手を求める先生。
「…………?」
おや……?
なにかしら、この状況。
「三船、頭混乱する前に言っておくけど…、この人はうちの兄貴のヨメ。つまり…、おれの義理の姉なんだ。」
………!!
「そ、それは……大変失礼しました!弟君にはいつもお世話になっております。」
「お世話になってるのは彼の方でしょ~、きっと。でも…、そっか。三船さんが長南くんの…。」
うっすらと顔を赤らめて、意味深な発言をする新見先生に、
「…余計なこと言わなくていーから!」
長南殿が言葉を遮る。
「つーか、ここに来たってことはこのクラスの担任ってまさか……。」
「…そのまさかよ。」
「……マジか!え、でも……。」


