約束の時間。
そのギリギリまで…、
車に乗ったまま、話をして……。
夢のようなひと時の……終焉を迎える。
「じゃあ…、先生。今日はありがとうございました。」
私は車から降りて、
「こっちこそ。」
運転席の窓から…
彼がにこっと微笑んだ。
「おやすみなさい。」
「おやすみ。」
「…………。」
「……って、早く行けよ。コウスケ…きっと玄関先に張り付いてるぞ?」
「……はい。」
「あ。そういえば…。渡し忘れる所だった。」
「………?」
ニシハルは窓から手をだして……
何やら、私に手渡してきた。
「……おやすみ。」
「……えっ…。」
お礼を待たずして……
彼の車は、走り去ってしまう。
「……プレゼント…?」


