恋はいっぽから!





「……ニシハルにだけじゃないわ。何度そうやってわかりづらいと言われてきたか……わからない。」




「…………!」



「でも、言えば信じて貰えるっていう保障はないでしょう?」




「…………。」




「この髪のことだって。天然パーマだと言ったって、それすら嘘だと言われたことがあったわ。」




「……………。」




「私は…今はとても恵まれています。わかってくれる友達もいるし、先生だっている。けれど…昔の私は違いました。口を開けば変人扱い。開かなければ…無口なわかりづらい子供。どちらにせよ、そういうレッテルを貼られてきたんです。」



「……………。」



「こんな暗い話を…大好きな人にしたくなどありません。」


「俺は。……聞きたい。」



「嫌です。…先生は…受け止めようとするでしょう?理解しようとするでしょう?」



「…それは聞かないとわからないけど。勘違いじゃなければ…俺はお前という生き物をだいぶわかってきてると思ってる。いち教師としての立場だったら、三船の言う通り……受け止めようと、理解しようとするだろうな。あくまでも俺だったらな。そうじゃない奴も…今までいたんだろうけど。だけど……、目の前にいるのは、『好きな女』だ。受け止めるし理解する。生半可な態度をとるつもりはない。」




「…………。」




「…俺はどんなことでも知りたいけどねー?三船一歩のことなら。」




「…………!!」




ニシハルはそこでようやく…


ふっと笑みをもらした。





わかりづらいと言いながら……、



この人はちゃんとわかっている。



そう……、



どうせ他人にはわからないだろうと高を括っていた自分自身が馬鹿らしくなるくらいに。



だから……



私は貴方が苦手だったんです。


いつでも輝いていて、まるで……



正反対の存在だから。



自分の卑屈さを……認めなきゃいけなくなってしまうから。