しばらくして、
ガチャリと……
部屋の扉が開いた。
風呂上がりのニシハル。
「………!!」
なんと…、
部屋着姿……!!!
な…、なんて無防備な……!!
「……先生。」
「ん?」
「どうぞ、こちらへ。」
私はベッドの上をぽんぽんっと叩いた。
「…………。」
何故…黙るのでしょう。
「早く来てください。」
もう一度声を掛けると、
「……わかった。」
真顔のまま……、私の傍へと腰を下ろした。
その横顔……。
濡れているから…、癖のある髪が、真っ直ぐになっているわ。
それに……、
タオルの隙間から見える瞳が、ますますセクシーで……
まさに!
『水も滴るいい男』の、代名詞。
「…ナニ、そんなにじっと見て。」
「………!」
見すぎたかしら。
見すぎたわね。
不快な思いをさせたのかしら……?!
先生の瞳は…。
私をじっと捕らえて離さない。
そんなあられもない姿で誘惑しようだなんて……
ムラムラ…、いいえ、
モヤモヤするばかりよ!
「では……!」
「……?」
「………早速始めたいと思います。」
「………?!」
『カチッ☆』
ブォオー………
「……熱くないですか?」
「…………。」
「お客様、熱くないですか?」
「…………。」
「…先生、熱くないですか?」
「………や、もうどうとでもしてくれ。」
「まあ。…いやらしいですね。」
「あ?(イラッ)」
「アラ、お客様の髪…、意外とサラっとしてらっしゃるんですね。」
「…………。」
指通りが…余りにも滑らかで、
不謹慎やもしれないけれど、触れているだけで……
ドキドキとしてしまう。
「……昔よく…、コウスケとこうして髪を乾かしっこしてました。」
「なんだ、今床屋ごっこしてたんじゃねーの?」
「違います。濡れたままでは…風邪ひいてしまうから。」
きっとドライヤーの熱のせいね。
先生の頬っぺたが、ほんのりと色づいているわ。


