恋はいっぽから!







水族館近くのコンビニ前……。




私達は、二人並んで……





あんまんをパクリ。



ニシハルはコーヒー。
私はココアを片手に。





「……色気ねえな。ホントにこんなんでいーわけ?」



「夜に備えてこのくらいが丁度いいのです。それに……、なんだかデートしてるって感じで…、うふふ、たまらないわ。」



「………。」




ニシハル……、顔が笑ってるわよ。





「確かに。…悪くねーかもな。」






鼻のアタマを真っ赤にして、そう呟いた彼が……



いつもよりも数段、幼く見えた。




それは……



私の妄想が入り交じってしまったのかもしれない。



高校生同士だったら、こんなデートなのかなぁって……




先生の高校時代を頭の中に思い描いて……。







私がココアを飲みおえると、


「貸して。捨ててくる。」



彼は空缶を持ってゴミ箱へと向かって行った。


その背中を見つめながら…ぼやっと考える。




こうして街中で堂々と一緒にいられるのは……


この土地に、私達を知る者はいないから。





今だけ………


だもんね。




「じゃあ……、帰るか。」



少し名残惜しいけれど、

今までの分、
そしてこれからの分まで……



沢山の思い出ができた。



ニシハルが妙に優しかったのは……



きっと、私の考えることを見越していたのね。



これから、私が寂しくならないように……。



溢れんばかりのドキドキを、与えてくれた。





「……。まだまだ続きはあるんだから…覚悟しておけよ?(ニヤリ)」




………。


おや……?




どうやら………



ドキドキはまだ、



続いてしまうようです。