恋はいっぽから!









「あ~あ。誰かさんが嬉しいことしてくれるから…、だいぶ見逃しちゃったじゃん。」



「………。」



結局アシカショーの後半は余りに見ずに終わり…



プンスカしながらも、ニシハルの首元には…



私のあげたマフラー。



そして……、私にも。




同じブランド。


シンプルなデザイン。


私は黒。


彼は極めて黒に近い…紺色。



ええ、そうです。




お揃いを…狙いました(ニヤリ☆)







「…てか、本降りになってきたな。」



「………ホントですね。」



「昼も近いし、どっかに飯でも食いに行く?」



……え?
でも……。



「…アザラシとかまだ見ておりませんが…。」



「また来ればいいじゃん。」



またって……。

いつ?


今日やっと…デートにこぎつけたって言うのに…。




「駄目です。私が見たいです。せっかく来たのですから、全部見ないともったいないわ。」



「……でも…」



「いーから!行きますよ!」






私は彼を置いて……



すたすたと、先を歩いた。