恋はいっぽから!








目的地の駅のホームへ降り立つと、



「じゃ、行くか。」



ニシハルはそう言って…、すたすたと先を歩き始めた。




「…………。」



速いわ。

リーチの長さっていうものがあるのですが……。





けれどその後ろ姿に……




私はウットリ。




スラリとした長身。



長い手足。



力強さを感じる……広い背中。




それと……、




「私服…初めて見たわ。」




履き熟されたブーツが…


彼のセンスの良さを物語っている。







「……………!!」





しまった……!!




先生に……、



おなご共の視線が……


集中砲火しているわ!










そのうちに。
彼は足を止めて……




キョロキョロと辺りを見渡す。





……あ、



目が合ったわ。(ドキ☆)



イケメンが……



こっちに近づいて来る……!








「おま…、何してんだよ、立ち止まって。」



「……ハッ…!しまった。ついいつもの癖で…。」


(注:いっぽはいつも遠目からニシハルを見ています)



「は?…頼むからそこは適応してもらわないと。これじゃ誰とデートしてんのかわかんないじゃん。」



「そ、そうか……。」


私と…デートしているんでした。(ウッカリ)



「……じゃーとりあえず。…手。」



「………!」



「……繋いでみる?(ニヤリ)」




大きな手が…、私の目の前に差し出された。






それを…こちらに聞いてしまうのですか。




答えなどひとつしかないのに…。





「…のぞむところです。」



「……そーくるか。」






私はその手をとって思いきり、ギュウウっと握ってやる。




ニシハルは何も言わずに。



その倍くらいあるんじゃないかってくらいに強く……



握り返してきた。