「三船一歩!」
「……………。」
「……おい。……三船ッ!」
バシッと…
雪玉が…私の頭にぶつかってくる。
「……ん?『バシッ』?」
ゆっくりと目を開ければ……。
「………あれ。そりは?」
ここは……?
どこ?
「………。雪遊び中悪いけど、デート終わったら俺ん家に来い。」
すぐ隣りで。
ウエアー……じゃない、
ジャケットを着込んだイケメンが……
にこりとも笑わず、私を見ている……!
私は辺りを見渡して。
それから、携帯を取り出して…、時間を確認。
確か最後に見た時間は……?
「……。まだ15分しか滑っていません。」
「おまえ…。まずそのヨダレを拭け。15秒でも目ェつむればアウトなんだよ。」
そのイケメンが差し出すハンカチを奪うと…。
私はゴシゴシと顔を拭いた。
「テメ……。」
「…ありがとうございます。……ハイどうぞ、お返しします。」
しわくちゃになったソレを、イケメンさんは少しひきつった顔で畳み直すと……
…ポケットにしまった。
「…先生、茶番劇はここで終わりです。」
「……あ?(イラッ)気づいてるなら突っ込めよ。」
「先生がのってくれたのが嬉しくて…、つい。よくこんな古いネタを覚えていましたね。」
「………。忘れるかよ。」
「…………。」
照れ隠しなのか、先生は……そっぽを向いてしまった。
「……かわいい人ね。」
私は目一杯手を伸ばすと……
彼の黒髪を、わしゃわしゃと撫でた。
ほのかに香るシャンプーの香り……。
…朝シャン派なのかしら。
「……先生。誘惑のつもり?」
「……。やめてください。髪が乱れます。」
(注:いっぽ風に言ってみました)
「……………?!な…、なにやら先生いつもと様子が…?」
……おかしいわ!
キレるならまだしも……、
さっきからやたらとノリがいいけど……?


