「今日は貧乏って言われた。」
その頃おじさんは勤めていた仕事を辞め……、調理師の免許をとる為に、専門学校へと通い出した頃だった。
日中は学校、夜はバイトの生活……。
おばさんが上手くやりくりしながらも、金銭的にはキツイ生活をしていたことには違いなく……
どこの、誰のバカ親が子供に話したのか、はたまた話を聞かれてしまったのかは知らないけれど……
一歩には、辛い現実を突き付けられた。
おばさんが今でも節約家であるのはその頃の名残で……。
そして、型にはまることの大嫌いだったおじさんは、念願の調理師の免許を取り、レストランでの下積みを経て……
若くしてその才能が認められ、開花する。
あれよこれよととんとん拍子にことが進み……、
今では、有名店のオーナー。
セレブ街道…まっしぐら。
ともあれ、いきいきとしていたはずの彼女は……
笑う事を忘れ、人とはちょっと距離を置くようになる。


