一歩、5歳の七夕には……。
短冊に、
『にんたまになりたい』
と……毛筆で書き綴っていた。
ならば、と三船家を駆け回り。
狭い通路の壁に、両手両足、左右に広げ……。
「…忍術を一つ教えてやろう。」
そのまま、ぴょん、ぴょん……と、突っ張りながらよじ登る。
「…忍法、壁のぼりだ。」
「……………!わたしも修業する!」
ところが…、
必死に手を伸ばしても…
壁には届かず。
「〇フィー見たいに手が伸びればいいのに。」
その日から………
「Caを摂取すればいいのよね。」
手を伸ばす=牛乳を飲む
という彼女独自の理論を考案。
2年後に……
それを立証し、論文(…という名の日記)に書きまとめていたのは……
有名な話だ。
(注:三船家では、の話です)
僕等は………
間違いなく、楽しくやっていたんだ。


