時間は……夜の8時半。 ニシハルは店の壁掛け時計をチラっと見て。 それから…… 急に、立ち上がった。 「ハル~?どうした?」 「……ごめん。俺、先に帰るわ。」 「は?まだ1時間しか…」 「悪い。コレで支払い頼むわ。」 ニシハルは寺澤に万札を数枚握らせると……。 「…じゃあな、川越、沖山。また。」 女性陣には目もくれず……。 あっという間に…… 立ち去って行った。 そんな彼の背中を見送りながら、 「愛されてるなあ……、彼女。」 サオリがぽつりと…… 呟いた。