恋はいっぽから!





約束の7時半……。








やってきた居酒屋。



それは、思いの他綺麗な所で……。



「………?居酒屋か…?ここ。」



半信半疑で、店内へと足を進める。




「…いらっしゃいませ~。お客様何名様ですか?」




その声に、ふと顔を上げると。


問い掛けてきた店員の奥に、手をひらつかせる一人の男が見えた。



……寺澤だ。




「…ソコなんで。」



店員にそう断って、颯爽と奥に進む。






「ハル、久しぶり。」



座敷についてすぐに…懐かしい顔が、屈託ない笑顔で彼を迎えた。



「よぉ、沖山。久しぶり。……て、あれ?川越もいんじゃん!」



どうやら懐かしい顔ぶれが揃っているらしい。



ニシハルはすっかり気を緩めて……




「マジで久々だなぁ~!」


ニカっと。


必殺☆イケメンニシハルスマイル!!




……が、しかし……。



個室のそこへ足を踏み入れた途端……!



さっきまで死角になっていた……

個室の全貌が……




あらわとなる。




「……………。」




ニシハル……沈黙。



なぜならば。



男性陣の向かい側。そこには……



ズラリと女達が並んでいたから。




「……そーゆーこと…。」





突き刺さる熱視線の中、とりあえず…入口に一番近い場所へと、腰を下ろした。