恋はいっぽから!







ある日の夕方………。





職員室へと入ってきたニシハルに、寺澤が声を掛けてきた。



「ハル。お前今夜暇~?久しぶりに飲みに行かない?」



ニシハルは一瞬躊躇するが……
少し考え込んで。
それから、



「……わかった。」



……思いの他アッサリと…承諾した。



「……実は沖山から連絡来てさー。久々に高校ん時のメンツで飲もうってなったんだけど、なかなか予定合わなくて。昨日の今日みたくなったけどこの際平日でもいっかー……てな訳で、今夜。」



「沖山か…、何年ぶりだろ。」



寺澤は、ニシハルとは同級生。
プライベートでは、『ハル』と呼ばれたりして…。案外親しい仲だったりする。



「あ。アイツは?誘わなくていーの?」



「………。や、野郎共で楽しもう。」



「ああ、そう。」




彼はそう言って、自分の椅子に座ると……




「…何時から?」



携帯を見ながら聞いた。




「7時半。」



「……ん、わかった。」





それから、



パタリとそれを閉じると……




内ポケットにしまい、


残った仕事へと励んだのだった。