それから………。
先生と母上のネイティブな英会話が続き……
ついていけない私は、
にこにこ……
にこにこ………
その場に留まっていたけれど。
「………………。」
次第に退屈になり……
「……………。」
次第にやさぐれ………
「今日もため息のつづき…♪」
「「……………?!」」
「ひとり〇をさ迷ってる……♪」
「一歩…?」
「…escape…〇〇からずっとしてる…♪」
(注:安室奈〇恵さんの名曲『SWEET〇BLUES』より)
………現実逃避。
「…一歩。アナタ暇なら先生にコーヒーのおかわりでも…。」
「や。そろそろ時間も時間ですし、僕はそろそろ……」
先生がそう言って……、
立ち上がるや否や。
チャラララララ~ン♪
チャララララン♪
(注:Family〇artの出入口で鳴る音と同じです)
玄関のインターホンが鳴った。
(「マズイわ。宏輔やも。…ずらかるわよ。」)
(「………。」)
先生とアイコンタクトを交わして……
「母上。先生を少しの時間部屋にご案内してもいいかしら。」
母上にそう告げると。
「宏輔くんじゃないわよ、多分。」
……意外な返答。
「…先生、どうぞそちらに掛けてお待ちになって下さいな。……ご紹介しますから。」
「「………?!」」
母上はぱたぱたとスリッパの音を響かせて……
玄関へと走って行った。
「……誰かしら。親父殿も久則もまだ帰らないハズ……。」
「……。まあ、誰でもいいけど。」
…………。
「余裕ですね。」
「いや、これでも緊張してんだよ。」
「……判りづらいわ。」
「相手に隙を見せたら負けだからな。」
「…………。」
……なるほど……。
「…しっかし…、さすがは三船の母親だよな。すげーツワモノ。」
「……?私をほったらかして楽しんでいるように見えたけれど。」
「……いじけてんの?」
「ち、違いますっ。」
「ふ~ん♪(ニヤリ)」


