「いくら年齢を気にしないって言っても、私なんて年増だし…、それに、人妻ですのに。」
「……は?」
ああ……、母上。
今、穴を掘っておくから……
どうぞ、これよりお入りくださいませ……!
「……母上。」
「え?」
「認めていただきたいのは…、先生と『私』の交際です。」
「……はい?」
「ですから、確かに母上も『三船』ですが……、先生とお付き合いしているのは……私です。」
「……………!!!」
途端に……
母上は、椅子から立ち上がって。
「……やだ……、穴があったら入りたいわ!」
予想通りにオタオタとするから……。
「どうぞ、場所は確保しましたから。」
私はテーブルの下へとご案内する。
「……………。」
先生はただ黙って……
この茶番劇の観客になっていて。
ふっともらした微笑みが……
少しだけ、私を安心させた。


