いつになく真剣な瞳……。
先生がこういう顔をする時は……
何かに、向き合おうとする時。
こういう顔をされると……。
ジタバタしていた自分が恥ずかしくなるわ。
すっかり無言になった私達の沈黙を切り裂くようにして……
「…お待たせしました。」
珈琲を差し出し、母上が……
先生の真向かいの席に腰を掛けた。
そわそわして落ち着かない母と…、
「……美味しいです。」
穏やかに微笑むニシハル。
コーヒーの湯気の奥に垣間見れる彼の涼しい目元に……
予想通り!
母上はチラ見しながら…、一人照れていた。
(注:血筋は争えません)
「…それで先生、話というのは……?」
母上が話の口火をきる。
先生はコーヒーカップを一度受け皿へと戻すと…。
ちらりと私を見て。
それから……


