やって来たのは……
三船家の前。
「……持ち帰るとは先生の家に行くのではなかったのですか?」
「は?なんで?こんなチャンスないじゃん。」
「……チャンス?」
「だから、『宏輔』。今頃まだお前んとこ待ってんじゃん?これぞ出し抜きってヤツ。」
「そういう意味でしたか。……して、先生はシートベルトなど外してどこに行かれるのです?」
「………。どこって……、お前ん家。」
「………はい?まさか、尿意を我慢して……?」
「はあ?(イラッ)さっきの話、聞いてなかったな?」
「……?」
「挨拶しに来たんだよ。お前の親に。」
「………???!!!」
「……どれ、行くか。」
先生は有無を言わせず私のベルトを外すと……
しっかりと手を握り合って。
玄関の………
チャイムを鳴らした。


