先生は無言を貫いたまま……
裏側に停められた、黒い大きな車の助手席に……
私を押し込めた。
それから。
運転席に座ると……、
「…お前今、あいつんとこ惜しいと思ったろ。」
……ドキ☆
痛い所を……、ついてきた。
「ええ。飼いネコくんにしたいくらいかわいい方でしたから。(ニヤリ)」
「へぇ。なら、戻ってそう言えば?」
「嘘です、いらないです。」
「痩せ我慢しちゃって。」
「違います!ただ…、こんな私でもかわいいと言って下さる方がいるのだと…ちょっぴり感激しただけです。」
「『かわいい』?」
先生の眉が…、ピクリと動く。
「あ。いえ、冗談だとわかってるんですけどね。」
「…………。」
また怒らせたかしら……。
「……お……、怒っちゃイ・ヤ☆そのセクシーなホクロ、つんつんしちゃうゾ☆」
無表情な先生の口の下。
セクシー黒子につんつこしていると……。
「……ナメんなよ。」
ガクンと……
助手席のシートが倒される。
「……せ、先生…?!」
「足りなかったかなぁ…、俺の愛情表現。」
「…………?!」
「てか、真面目にお前がそんな軽い奴だとは思わなかった。」
「…え…。」
「簡単に触れられたり、番号交換したり……。俺だけじゃあ満足できない?」
「…そんなことは…!」
「それとも……、天然?つーか、そうさせないように俺が努力するしかねーか。」
……自己完結?!
「ぐうの音も出せないくらい、夢中にさせるし。」
「……。先生、セリフがクサいですよ。」
「……そんなこと言ってられんのも…、今のうちだからな。」
「………?!」
先生は私の上に覆いかぶさって……
一気に私の口を塞いでしまった。
キスの嵐に酔いしれていると……
「………じゃあ、持ち帰りますか。」
ピタリとその動きを止める。


