恋はいっぽから!





ぽか~んとするフクくん。






「……。アナタハダレデスカ。ワタシハアナタノカイネコニナッタツモリハアリマセン。」



「はあ?(イラッ)」




「……何しに来たのですか。」




「すごい言い草だな。3分どころか10分待っても来ないから来てみれば…、お前こそ何してんの。」




「…………。」




「ちょっと携帯貸して。」



「……?…はい。」



先生は携帯を受け取ると……。



何やら操作し始める。




「………。あの…、何を?」




「…………。消去完了。」



「………?!」




「『フクくん』って言ったっけ、お前。」



「……はい。そーですけど。」



ぉお?フクくんが敬語になってる…?



「ウチの生徒に手ェ出すのやめてくれない?」




「……せ、先生…?!」



何を言ってるの?
自分からそんなこと言うなんて……!





「……アンタ一歩の『先生』…?」



「……あ?『一歩』?」



あわわ……、イラついてるわ、怒っているわ!




「…そうだけど。それが何か?」




「……なる程ねぇ…、不倫どころか、そういうこと…。」




「あ?(イラ~ッ)」




「一歩。やめておけよ。こんな男。そんな関係続けてたってロクなことになんねえぞ?」



「……………。」



「生徒に手ェ出すなんて、一番信用なんねーじゃん。教師としても、男としても。」










「……いくらフクくんとて…、今の台詞は解せないわ。」



「…………?!」




「先生を好きになったのは私の方からです。生徒からも、他の先生方からも信用されていて…、人気者で、絶対に恋してはいけない相手だったことは百も承知でした。ですが…、止められなかったのです。それに応えてもらっただけでも奇跡に近くて……。わかってます、長く続けられないことかもしれないって。でも今を……一生懸命恋することを否定などされたくありません。」




「……一歩……。」




フクくんは…ちょっぴり困った顔をしている。