恋はいっぽから!





カラオケが始まり、時間が経つと……




次第に女子の皆さんと殿方の親交が深まり、各々に話をしては盛り上がっていた。




私は、というと……。




開始数分で先に歌われてしまった『女々〇くて』にすっかり意気消沈。
(注:でもちゃっかり踊りました)




それからは何故か歌わずに……


ずっとフクくんと、世間話をしていた。



一方の莉奈ちゃんは、他の殿方といい雰囲気で話しているものの…



時折、私達の会話に首を突っ込んではチラチラとフクくんの動向を見ているようだった。





心配無用よ、莉奈ちゃん。

私は先生以外に心を奪われたりは……

しないわ。










「そうですか、フクくんは1つ年上なのですね。しかもエリート校じゃないですか!」



「や。俺あたり大したことないし。てか、年上興味ない?」



「いいえ。大人の男性は素敵です。(先生…、ポッ)」



「ああ、そう?一歩は本当に彼氏いないの?」



「…………。おりません。ですが、恋はしています。」




言うわけには……いかないものね。



先生、フクくん。嘘ついて…


ごめんなさい。




「……へぇ…、そいつも年上なの?」



「ええ。」



「どんな奴?」



「…大人で、優しくて…、ちょっと意地悪ですが、ちゃんと人を思いやれる素敵な先………」




「………?何で黙る?」



危ない……、もう少しで先生と口走る所だったわ。



「……まさか、人には言えないような関係だとか?」



「………!!」



「……例えば………」



「…………。」



「…不倫とか。」



「……………。(ホッ)」



「…んな訳ないかぁ、まだオトコを知らないって顔してるしな。」



「………?何故そのように思うのですか?」



「…さっきから見てると、アンタ計算高くない。合コンだから、男がいるからとかそういうので自分を飾ったりしてない。つまり、純粋で素直で、かわいいなぁって。」




「…………!!」



リ~ンゴ~ン♪



せ、先生以外の殿方に…



かわいいと言われてしまいました。