電話を切った所で……。
「合コンでトマトジュース……!アンタ、本当に面白いね。」
またまたさっきの男性が…
笑いを堪えていた。
「お。珍しいっ、福井が笑ってる!」
更に隣りの殿方が、もの珍しいそうに……その、『福井』くんに絡み始めた。
「………『福井』くん……。」
よくよく見ると。
少しだけ目尻の上がった大きくてつぶらな瞳。
「……り、リアル『フク』くん……!」
「……は?」
フクくんは、不思議そうに首を傾げて。
それから……、
「アンタ名前は?」
「三船一歩です。」
「ふーん。じゃあ一歩、そっち狭そうだしこっちに来たら?」
私に…手招きする。
「……アラ、そうね。」
確かに…こっちの方がぎゅうぎゅうとなっている。
さほど躊躇うことなく……。
私は席を移動した。


