「へぇ~、5人共カワイイね。本当に彼氏いないの?」
……………。
「ここ、ワンドリンク制だけど…何頼む?」
……………!
カラオケの、個室……。
私達が座る椅子の反対側には、
5人の……、殿方!!
「……。土岐さん、こ、これは……?」
「やだなあ、合コンに決まってるじゃん♪」
「…………!!」
なんと………!
先生にあんなことを言っておきながら……
私まで合コンに……!!
「……の、飲み物を頼むのですね。(さきほどのフロントまで言いに行くといいかしら?)私が注文致します!」
そうとわかったら落ち着いてはいられない。
先生に申し訳ないわ。楽しんじゃあ…いけない!
一気に畳み掛けるように、注文の品を読み上げられて……
私は、復唱しながら丸暗記。
「…え。今ので覚えたの?」
「ええ、お任せあれ☆では…、行って参ります。」
すっくと立ち上がり、ドアノブに手を掛けたところで……。
「…あんたカラオケ初めて?そこについてる電話みたいので注文すればいいから。」
「まあ、それは画期的ですね。教えていただきありがとうございます。」
教えてくれた男性は、くすくすと笑って……私を見ていた。
受話器のようなものを取ると、すぐさまコール音が鳴る。
「……!番号いらずですか。…便利だわ。」
ガチャ……
『はい、フロントです。』
「……!も、もしもし。こちら32号室ですが……。」
『ハイ。』
「飲み物をお願いしてもよろしいでしょうか?」
『はい、当店はワンドリンク制になっておりますので、人数分ご注文下さい。』
「えーと……、コーラ、オレンジ、メロンソーダ、アイスティーのストレート、ジンジャーエール、いちごフロート、アイスカフェオレ、〇〇レモン、抹茶オレ、……今ので何個言いました?」
『9つです。』
「…あと……なんだったかしら。」
「…あんたの注文した?」
また、さっきの男子。
「………ええと…、トマトジュースはありますか?」
『ございます。』
「じゃあそれと…、山盛りフライドポテトとロシアンプチ餃子を。」


