残された私とニシハルは、
背後の怨念(お姉様方)をなるべく無視して……
とりあえず、一緒に歩いてみたのだけれど……。
如何せん、
背後が恐ろしくて……
何も話せやしない。
「三船ー。何でそんなに離れてんの?(ニヤニヤ)」
「…………。」
ニシハル……、SスイッチON!
「…アラ、どこから宏輔が見ているかわからないもの。妬かれたら困るわ。」
当たり障りない返答。
「へぇ。誤解されたら困るもんなぁ?」
「……………。」
平然と切り返されるのも、面白くないものね。
私は「えいっ。」と横に一歩。
先生との距離を……縮める。
これすら……
勇気がいるわ。
「太田の演技も上手くなったもんだな。」
「…気づきましたか?」
「まあな、急に一体何なんだか。」
「それは…、私が金爆歌ったからかと。歌詞聞いて私の心情を勘違いしたのよ。ただカラオケの練習していただけなのに…。」
「…………ああ、アレ?」
「先生、ご存知なのですか?」
「や。曲は聞いたことあったけど、この前合コ……、いや、カラオケで寺澤が歌ってて歌詞初めて知ったよ。」
……………。
「今何やら合コンと言おうとしませんでしたか?」
聞き逃しませんよ……!
私というものがありながら……、
この、浮気者~ッ!!
「へ、へぇ~。先生も合コンなんて行くんですね。」
「…や。寺澤に飲みに誘われて行ったらいただけで……。」
「あら、いいじゃないですか。出会いの場ですもの。」
ここはひとつ、大人の余裕を見せておかないと……。
……と、思っていたのに……。
「……お持ち帰りなんて……?」
何やら……
背後霊の声が……!
(※お姉様方が後ろにおります)
「三船も行ったりするの?合コンとか。」
おっと…、先生見事なスルー!!
「いいえ。でも……、本日カラオケに誘われていますの。……殿方もいらっしゃるやもしれませんね。(ニタリ…)」


