そっと……、
数㎝だけ、扉を開く。
片目だけ覗かせて……
部屋の中を見渡す。
……と、
「…………?!」
な………
なんと!!
見えたのは……
ニシハルの背中と、
彼の胸に顔を埋める……
白衣の女。
「……ほ……ほんとに…?」
でも。
保健の先生って確か…、
結婚してて、子供もいるって……聞いたことがある。
そんな人が……。
こんな昼下がりに……、
イケメンと火遊び?!
「……最っ低……。」
ニシハルも、保健の先生も。
覚悟していたはずなのに、いざ、現実を目の前にすると……。
弱冠17歳の乙女には、刺激が強すぎる訳で……。
急激な目眩が、私を襲った。
ガタっ……
「……あ……。」
ドアに手がぶつかって…、
物音に気づいた白衣の魔女が、ギロリとこっちを見た。
「……誰?」
私はまるで金縛りにあったみたいに……
その場から、動く事ができない。
辛うじて逸らした視線の先で。
近づいてきた、男物の靴が…、ピタリと止まった。
ガラリとドアが開かれる。
「……三船……?」
ニシハルの……、落ち着き払った低い声。
私はしゃがみこんだまま。
ただじっと……
その言葉の続きを待っていた。


