…3冊目。
自分の彼女のノートであるというのに……
ニシハル、何故か躊躇気味。
理由は……、まあ、
これまでの経験上……
見るのが少~し怖いから。
「……お、三船一歩のノートか?」
でかでかと書かれた記名に気づいて、
寺澤が……
覗きこんだ。
「…………!」
反射的に……、
『パタリ』。
彼は…ノートを閉じてしまう。
「………?え、ナニ?見ちゃ駄目?」
「……見ない方が身の為だ。」
……とか何とか言っちゃって。
本当はどうなんだか……。
「…天才のノート、興味あんのになぁ~…。」
あらあら、寺澤先生はご不満な様子。
一方のニシハルは、寺澤の声を半ば聞き流して…
再びノートを開く。
「……………。」
しばらくすると……。
彼は最初のページに戻って。
パラパラと………
パラパラと………
最終ページまで早送り。
「……………………。」
………言葉が出ないようです。
「寺澤…、見せてやるよ。コレが天才のノートだ。」
ニシハルは寺澤の方にノートを見開いて。
またまた…………
パラパラ~…………。
じいっと、その右下部分に注視していた寺澤は。
「ぶはっ……!!!!」
大口開けて……
……大爆笑!!
「な?見ない方が身の為だろ?」
「てか、ここまで来ると…奇才だな!」
三船一歩、17歳。
どうやら彼女は……
パラパラ漫画の才能を開花させたようです。


