ニシハルは、廊下をずんずん進み………
1階までやってきた。
「………?」
一体……
何用?
彼が足を止めたのは。
「………え?」
なんと………
保健室。
「…体調でも悪いのかしら?」
さっきからの様子を見ていると。
そんな雰囲気は微塵も感じさせなかったけど…?
ニシハルは、ドアを手をかけたが……。
なぜか、入るのを躊躇う。
しばらくすると、意を決したのか……。
ドアを静かにノックした。
「……はい。」
ドアの奥から、女性の声がした。
「……今…、大丈夫ですか。」
「……ええ。生徒なら誰もいない。……どうぞ?」
「………失礼します。」
ドア越しの会話は……。
まるで秘密の暗号みたい。
あれ…………。
これってもしかして……
見てはいけないやつ??
保健室だなんて……。
ヤダ。
どうしよう……!!
変な妄想が……!
……と、そうこうしているうちに……
ニシハルが、保健室の扉を開いた。
ヒラリと……、
白衣の裾だけが。
ドアの隙間から見えて……、
パタン……、と音をたてて………
それが……閉まった。
「………ちょっ……。」
気……
気になるわ!!
これはスクープの匂いがむんむん!
ニシハルの尻尾を……
掴めるやもしれない!
ドアの外側に、ピタリと耳をくっつける。
「……全然聞こえない…。」
ドアに手をかけたところで……、
「……あ……、本鐘…。」
授業開始のベルが鳴る。
むむむ……。
このまま……
尻尾巻いて逃げるのか?
それとも。
奴の弱みを握るべき……?


