「いや。三船は俺に気を遣ってて…、だから言えなかった。学校で近づく訳にもいかないし、初めの頃は……コイツもちゃんと俺の気持ち理解してなかった。つーか鈍すぎて……。だから、ようやくお互いにちゃんと向き合えるようになったのは…最近なんだ。三船はさ、心配かけたくなかったんだよ。俺のことで悩んでいることを知ったら…、お前絶対気にするだろ?そもそもそんなことさせた俺が悪い。太田……、だから、コイツを責めんな。」
先生は、今度は莉奈ちゃんに……
頭を下げた。
「……先生…、一つ聞いていいですか?」
「……何?」
先生はまだ……
頭を下げたまま。
「……いっぽのことが…好きなんですか?」
彼はそこでようやく顔をあげて…。
まっすぐに、
莉奈ちゃんの目を見つめていた。
「……そうだなぁ。今やかわいくて仕方ない。できればもうヨメにもらいたいくらい。」
「「……よ、ヨメ?!」」
莉奈ちゃんと私の声とが……
ピッタリと重なる。
「……。なんでいっぽが驚くのよ。」
「だってまさかそんなに好きだとは…。」
「まあ確かにいっぽはハマる性格してるわ。」
莉奈ちゃんはくすくすと笑って、それから……
「…てか、なあ~んだよ、もうッ!怒る気もしないわ。てか、よくそんなにラブラブなくせに隠せたよね~?」
「さすがにお前らにはもう隠せないから…話したんだけど。」
「………。ん……?『お前ら』?……ってことは……。ア~ッ、高津?!やっぱり?なんか最近の発言が意味深だと思ってたけど……!ず、ずる~い!」
「アホ。お前は三船の相談役になっても、アイツはいつどこでコイツに手ェ出すかわかんないだろ。だから早めに手ェ打ったんだよ。」
「……へぇ~…、意外。先生でもヤキモチ妬くんだ?」
「………。面倒くさ…。」
「おっと、クールぶってももう遅いですよ?」
先生はちょっぴり面倒くさそうに莉奈ちゃんをあしらうと…
「ま。こーゆー関係だし何があるかわからないから……、これから、よろしく頼むよ。」
出たわ……!
必殺☆イケメンニシハルスマイル!
「はいっ☆」
おっと………
莉奈ちゃん瞬殺………!


